オオアナコンダ

全長10mを越える報告もあるが、学術的に確認された最大値は9m。アミメニシキヘビの9.9mに次いで世界第2位である。
しかしアミメニシキヘビと同じ長さでも体重はずっと大きい。最も重いヘビの一種であることは事実であり、体重250kg、胴回り直径30cm以上になる。メスはオスより大きい。
ベネズエラ、コロンビア、ブラジル、ボリビア北部、ペルー北東部、ガイアナおよびトリニダードといった南アメリカ北部に分布する。水棲といっていいほど水を好む。浅瀬で待ち伏せによる狩りを行い、獲物を絞め殺して飲み込む。

大蛇論争」とは、1957年頃に日本で起きた、アナコンダの長さをめぐる論争。作家でアマチュア動物学者の実吉達郎が著書『アマゾニアの恐竜』中で概略を述べている。大蛇論争という名称は、これを報じたブラジルの日本字新聞に出たものである。

ブラジルで財を成した日系移民の男性が、雑誌「文藝春秋」に書いた記事の中で、これまでに知られたアナコンダの最大のものは長さ50mあったと主張し、動物学者の高島春雄が、ヘビの全長の最大は9.5m(当時の記録)であり、そのような巨大なものは有り得ないと反論した事に始まる。その後、他の日系移民の人々も何人かが意見を寄せ、30〜40m程度のものならいる、目撃者がいる、自分も目撃した、等々の論陣を張った。

50m説の根拠とされるのは、1949年頃にブラジルの多くの新聞に掲載された、ブラジル陸軍の国境警備の駐屯部隊が500発の弾丸を撃ち込んで仕留めた巨大ヘビの事件で、計測では全長55m、胴回り2m、重さ5tであったとされ、写真も撮影されたと言われる。



1990年9月27日、ブラジル南部マット・グロッソの奥地で
体長10mのアナコンダが農夫を呑み込むという事件が起こった。

この日地元の農夫たちはアマゾン川に漁にでかけた。
農夫らが川に入り、それぞれ魚を捕まえに散っていた時に
ゴーっという音とともに巨大な何かが川で跳ねたような音がして
その直後に人の叫び声が聞こえた。振り向くと
なんと、巨大なアナコンダが一人の農夫に巻きついて
水の中に引きずり込もうとしていたのだ。

農夫は必死に岸辺に向かって逃げようとしていたが、
アナコンダは農夫の体をグイグイ水の中に引きずり込んでいく。
岸辺にいた農夫たちは恐怖にかられ
なす術もなく、ただその様子を見守るしかなかった。
そしてアナコンダは農夫を呑み込みはじめたのである。
約10分後、ライフルでアナコンダを射殺したが
農夫はすでにアナコンダの胃袋の中だった。
上の写真は農夫を呑み込んだアナコンダである。